ニーチェへの旅(1)— 国境の町バーゼル(下)
3. ブルクハルトやケラーとの関係 もっとも、バーゼルで暮らすあいだ、すべてにおいてニーチェが順調であったとはとうてい言えない。バーゼル大学で…
ニーチェへの旅(1)— 国境の町バーゼル(上)
はじめに 今は亡き著名人の足跡をたどることになぜか言い知れぬ愉悦を覚える私は、さまざまな場所にフラフラと足を運び、故人の面影を偲んできた。この…
ボリショイバレエ学校でのワークショップ
今回はロシアからお伝えしたいと思います。 今年で3回目となる、「ボリショイバレエ学校インターナショナルワークショップ」をモスクワで開催しまし…
北海道胆振東部地震の余震
北海道胆振東部地震 けたたましいスマホ警報音の直後、激しい縦揺れ…ベッドに体が叩きつけられるような衝撃で目を覚した。うたかたの安眠から暴力的に…
ドレスデン軍事史博物館とゲーテ・インスティトゥート
前回に引き続いて、ドレスデンについて書こうと思う。 旧市街地からエルベ川を渡った対岸の地区(右岸)はNeustadt(新市街)と呼ばれている…
シリーズ:北朝鮮をめぐる逆説の思考 第3回: 金正恩体制における建国70年の意味
全体主義国家が初めて超える70年の壁 北朝鮮は2018年9月9日に建国70周年を迎える。ソ連が69年で体制が崩壊したことから、近代以降の全体主…
ドレスデン — 歴史的景観の記憶、復元、超克
ドイツの都市のことを書いてみたい。手始めに今年2月に訪れて記憶が新鮮なドレスデンを取り上げようと思う。 ドレスデンは、旧東独地区でベルリン、…
被曝ニホンザルは警告する
私が学生時代を過ごした1970年代は、公害問題に社会の関心が大きく高まった時代だ。公害の原点である水俣病やイタイイタイ病だけでなく、工場や自動…