作者アーカイブ: 倉澤 治雄
白川英樹著 「自然に学ぶ」
理科教育には「七五三」と呼ばれる法則があるそうだ。小学生の時は7割が理科を好きなのに、中学に入ると5割に減り、高校に入ると3割になるという。「導…
本当に燃料デブリ取り出しは可能なのか?~2号機内部調査で分かったこと~
東電福島第一原発事故からすでに8年が経った。東京電力は今年2月13日、2号機格納容器の内部調査を行い、初めてトングの様なロボットハンドで格納容…
迷走する中国の原子力開発
世界第3位の原発大国に躍り出た中国 2018年から2019年にかけて、中国では新たな原発の運転開始が相次いだ。とりわけ米ウェスチングハウス社が…
書評 がんと生き、母になる
これは「闘病記」ではない。著者の村上睦美に襲いかかった試練は、「病」と呼ぶにはあまりに巨大かつ執拗だった。北海道新聞の記者として年金・医療改革…
「原発爆発」映像が呼び覚ます「3.11」の実相
「原発爆発」映像の衝撃 20世紀は「映像の世紀」と呼ばれる。写真や映画、テレビは20世紀に入って偉大な発展を遂げた。21世紀に入り、これにネッ…
精霊を描くタンザニアのアーティスト ヘンドリック・リランガの楽しい世界
アフリカン・アートに世界の関心が集まったのは、パリに「ケ・ブランリ美術館」の建設が構想された1990年代のことである。アフリカ各地から古代彫刻…
書評 蓮池透さん、渾身の東電批判~「告発 東京電力は万死に値する」
東京電力福島第一原発事故からすでに7年が過ぎた。いまだに溶けた燃料がどこにどの様な状態でどれだけあるのか分からない。冷却を続けなければ再び暴れ…
書評 荒巻正行 北朝鮮の論理を探る~「巨人の箱庭」平壌ワンダーランド~
平壌(ピョンヤン)は極めて興味深い都市である。まるでバーチャルな都市のように見えて、そこに住む人々を見ると我々と全く変わらないことに驚かされる…
被曝ニホンザルは警告する
私が学生時代を過ごした1970年代は、公害問題に社会の関心が大きく高まった時代だ。公害の原点である水俣病やイタイイタイ病だけでなく、工場や自動…
NHKスペシャル、「沖縄と核」を読み解く
ドキュメンタリーとは単なる映像の記録ではなく、社会に問題を突きつける手段だということを改めて思い知らされた秀作だ。ますタイトルから制作者の迫力…