アーカイブ: 文化・芸術批評 - ページ 2
トーマス・マンとチューリッヒ(下)
トーマス・マンとユング マンがチューリヒ近郊で最初に居を構えたキュスナハトには、それ以前からユングが住んでいた。ボーデン湖畔の小さな町に生まれた…
トーマス・マンとチューリッヒ(中)
チューリヒと故郷リューベック チューリヒゆかりの偉人といえば誰よりもまずツヴィングリの名を挙げなければならないだろう。ツヴィングリはスイス東部の…
トーマス・マンとチューリッヒ(上)
トーマス・マンとスイス トーマス・マンはその生涯をスイスのチューリヒで終えた。それは晩年のマンがつよく願ったことだった。ナチス政権の成立とともに…
ベンヤミン/クレーの残響を聴きながら
進歩か破壊か?-「現代温泉旅館事情」「阿佐ヶ谷住宅のこと」のエピローグとして 2018年にこのサイトで、「現代温泉旅館事情」「阿佐ヶ谷住宅のこと…
ドイツの城下町バイロイト~ワーグナーの町というよりは~
これから何回かにわたって、ドイツの小都市バイロイトについて書こうと思う。 縁あって私はこの地を何回か訪ねた。とは言っても、私はワグネリアンではな…
太宰治と佐渡 (下)
生活者になる決意 三十路に入ったこの頃の太宰にとって、生活者になるということは大きな主題だった。上京して以来、度重なる自殺未遂や薬物中毒、生家…
太宰治と佐渡 (中)
意外性の島、佐渡 さて、太宰と小説中の「私」は厳密にいえば区別しなければならないので、後者については「私」と書くことにするが、船上の「私」は酔…