迷走する中国の原子力開発
世界第3位の原発大国に躍り出た中国 2018年から2019年にかけて、中国では新たな原発の運転開始が相次いだ。とりわけ米ウェスチングハウス社が…
書評 がんと生き、母になる
これは「闘病記」ではない。著者の村上睦美に襲いかかった試練は、「病」と呼ぶにはあまりに巨大かつ執拗だった。北海道新聞の記者として年金・医療改革…
南海トラフ地震と原子力防災
はじめに 最近の原子力災害に対する考え方は、裁判所では「差し迫った危険はない」ですべてをかたづけているし、原子力規制委員会の考え方も「福島第一…
太宰治と佐渡 (下)
生活者になる決意 三十路に入ったこの頃の太宰にとって、生活者になるということは大きな主題だった。上京して以来、度重なる自殺未遂や薬物中毒、生家…
太宰治と佐渡 (中)
意外性の島、佐渡 さて、太宰と小説中の「私」は厳密にいえば区別しなければならないので、後者については「私」と書くことにするが、船上の「私」は酔…
太宰治と佐渡 (上)
旅が下手な旅人 旅の仕方には人となりがあからさまにあらわれるものである。太宰治もつくづくそう考えていたようで、その最晩年に書いた文章のなかで「…
「原発爆発」映像が呼び覚ます「3.11」の実相
「原発爆発」映像の衝撃 20世紀は「映像の世紀」と呼ばれる。写真や映画、テレビは20世紀に入って偉大な発展を遂げた。21世紀に入り、これにネッ…
書評 世界を踊るトゥシューズ~針山愛美の世界
『世界を踊るトゥシューズ』は、世界各国で活躍してきたバレリーナである針山愛美さんの修業記である。ロシア、ドイツ、アメリカの一流バレエカンパニー…
震災・津波の爪痕 — 7年目の被災地訪問
11月初旬東北地方の地震被害地を訪れた。今まで何度も行こうと思いながらなかなか機会を見つけられないでいたが、今回仙台で学会があったので、車で宮…
ゼンパー歌劇場とドイツ人の家族
ドレスデンといえばゼンパー歌劇場Semperoperのことを書かねばなるまい。私のドレスデン・シリーズの最後に、この有名なオペラハウスの訪問記…