書評 荒巻正行 北朝鮮の論理を探る~「巨人の箱庭」平壌ワンダーランド~
平壌(ピョンヤン)は極めて興味深い都市である。まるでバーチャルな都市のように見えて、そこに住む人々を見ると我々と全く変わらないことに驚かされる…
シリーズ:北朝鮮をめぐる逆説の思考 第3回: 金正恩体制における建国70年の意味
全体主義国家が初めて超える70年の壁 北朝鮮は2018年9月9日に建国70周年を迎える。ソ連が69年で体制が崩壊したことから、近代以降の全体主…
ドレスデン — 歴史的景観の記憶、復元、超克
ドイツの都市のことを書いてみたい。手始めに今年2月に訪れて記憶が新鮮なドレスデンを取り上げようと思う。 ドレスデンは、旧東独地区でベルリン、…
被曝ニホンザルは警告する
私が学生時代を過ごした1970年代は、公害問題に社会の関心が大きく高まった時代だ。公害の原点である水俣病やイタイイタイ病だけでなく、工場や自動…
シリーズ:北朝鮮をめぐる逆説の思考 第2回:北朝鮮の筋書きに乗せられた世界の構図(下)
予想された米朝会談の結果 2018年6月12日にシンガポールにおいて歴史上初めての米朝首脳会談が行われた。この会談における最大の焦点は「北朝鮮…
阿佐ヶ谷住宅のこと(下)-過去においてありえた未来を現在に重ねる
(承前) 画像(1)阿佐ヶ谷住宅で最後の花見(2011年4月撮影) 阿佐ヶ谷住宅のテラスハウスの設計に携わった一人、大高正人は「コモン」と呼ばれ…
阿佐ヶ谷住宅のこと(上)-団地における「私」と「公」を融合させる緑地「コモン」について
私は杉並区阿佐ヶ谷北に住んでいるが、青梅街道の南側(町名では成田東)の都立杉並高校と接するところに1958年に作られた阿佐ヶ谷住宅という広大な団…
シリーズ:北朝鮮をめぐる逆説の思考 第1回:北朝鮮の筋書きに乗せられた世界の構図(上)
日本が抱える北朝鮮問題の本質 今年に入り、北朝鮮をめぐる世界の情勢はめまぐるしく動き始めており、北朝鮮に関する報道が毎日のように日本中を賑わし…
バレエの世界~踊る喜び、見る喜び
マラーホフとの共演 バレエと言えば「白鳥の湖」をイメージする人が多いと思う。ロシアの偉大な作曲家チャイコフスキーが作曲し、100年以上もの間、…
現代温泉旅館事情(下)-落日を前に考えてみた
(承前) 湯河原の天野屋旅館、伊豆長岡の南山荘のような、消えてしまった、あるいは建物だけが廃墟のごとく残された、規模が大きく風格もあった木造の…